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2022.12.6コラム

近頃朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたが、皆様 体調崩されたりしていませんでしょうか?

さて、皆様が普段参列されている葬儀ですが、本日はその「葬儀」について考えてみたいと思います。

 

「葬儀」とは、狭義では「葬儀式(葬式)」を指しますが、広義では「葬送儀礼」の略になります。 つまり臨終から死後の喪に至るまでの、死別に出会った人が営む、悲しみ、葬り(ほうむり)、そして悼む一連の儀礼のことを表します。

葬儀において表立って執り行われる儀式行事は、死を悼む人々の心の悲しみのプロセスの上に成り立っているということです。

表面的な儀式行事だけではなく、死別に出会った近親者が、その大切な人の死の事実を受け止める心的なプロセスにこそ注目する必要があると考えます。

 

では、なぜ葬儀をするのでしょう?

葬儀の役割は主に次の5つだと言われます。

  • 社会的な処理

人は社会的に生きている存在ですから、社会がその人の死を処理する必要があります。

例えば戸籍からの抹消や相続などの手続きですね

  • 遺体の処理

ご遺体は、生命活動を停止することにより腐敗が始まります。

その為、(日本においては)火葬し死者の尊厳を守ります。

見える形での故人との別れですね。

  • 霊の処理

人が死ぬ事により、故人と遺された者との関係が閉ざされます。したがって亡くなった人の霊を「この世(現世)」から「あの世(来世)」へ送り出す必要が出てきます。

これが宗教的な儀礼による葬儀式の中心をなすものだと考えられています。

こうした儀礼を行うことにより、死者がこの世の者ではないという死の事実を心に刻むと同時に、死者と遺族の関係を心的に新しく作り出すと考えられています。

  • 悲嘆の処理

人の死は周囲の人に衝撃や悲しみ、心の痛みをもたらします。

したがって周囲の人がその死を受け入れるには、長い時間を要する事もあると思います。

通夜や葬儀式などを経て その後の喪に至るまで、長い時間をかけて行われる葬儀のさまざまなステージ(段階)は、この心のプロセスに沿うものであると言われます。

特に近しい配偶者や家族には、身を切り裂くような深刻な心の痛み(グリーフ)が生じることがあります。

これは病気等ではなく、人として自然な事です。

こういった死別の悲嘆は抑制したりするのではなく、悲しむことによって癒されていくと考えられています。 無理に我慢をしたりすると体調を崩したり、精神的な疾患を引き起こす事もあります。 したがって、この悲しみにある人に対しては、その心や想いに寄り添うことが大切になります。 近親者のなす喪の作業(グリーフワーク)が大切な行為だと理解し、何かしてあげたい事があったとしても 時には何もしないという事が近くにいる人の唯一のケア(グリーフケア)になる事もあります。

  • 感情の処理

人が死ぬと様々な感情にとらわれます。

歴史的に言えば、中世には人の死が新たな死を招く祟りを引き起こすのではないかと恐れられたりもしました。 こうした恐怖感を和らげる為に死者の霊を愛惜する儀礼が行われたりしました。

遺体のケアを充分に行なったり、近親者が遺体を囲んで過ごす時間こそが重要だと考えられています。

 

しばしば人の死は、社会的にも精神的にも危機的状況を作り出します。 そこで命の大切さに見合った受け止め方が重要だと思われます。

葬送儀礼は時代や地域の文化によって様々な形で営まれてきました。

しかし共通しているのは、死別の危機を乗り越える為には手厚い儀礼が必要であると人々に理解され、葬儀は日常的ではなく非日常の特別な事として営まれてきたことです。

死者への切実な想い、遺された者の悲しみとそれへの共感、そして これらの想いと共に死者を葬ること、これらを制度化、習慣化したのが弔いの儀礼、葬送儀礼 即ち葬儀、葬式なのです。

 

いかがでしたか? 

皆様が普段何気なく参列されている「葬儀」について調べてみました。

調べていくと私達も知らない事があり大変勉強になりました。全てを書こうとするととても長くなってしまうので、まだまだお伝えしきれていない事が多々あります。次回の私のコラムにて続きを掲載したいと思っております。

お付き合い頂きありがとうございました。

 

かずやコスメディア 山路


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