2024.11.27 | お知らせ |
休日の朝、NHKの情報バラエティー番組を見ていたら、妻が大好きなドラマに出演している俳優さんが出演されていました。私もそのドラマを妻と一緒に見ていましたが、同性愛者のお話で、とてもほっこりするお話です。私はとても幸せな気分になりました。もしご興味がおありでしたら、ぜひご視聴頂きたい作品です。この俳優さん、このドラマでは美容師の役で、とても女性的な仕草がチャーミングでしたが、これまではほとんど男らしい役柄が多い役者さんでした。その役者さんのご実家はお寺だそうで、朝ごはんの前には毎回「五観の偈」というお経を唱えてから食べ始めていたそうです。子供の頃は「なんでこんなお経唱えなくちゃいけないのかなぁ。」と内容も分からないまま唱えていたそうです。年齢を重ねてくるとこの「五観の偈」いろんなことに通じているように感じたそうです。
「五観の偈」の内容は以下の通りです。
一 計功多少 量彼来処 : 功の多少を計り彼の来処を量る
この食事がどうしてできたかを考え、食事が調うまでの多くの人々の働きに感謝をいたします。
二 忖己德行 全缺應供 : 己が德行の全欠を忖って供に応ず
自分の行いが、この食を頂くに価するものであるかどうか反省します。
三 防心離過 貪等為宗 : 心を防ぎ過を離るることは貪等を宗とす
心を正しく保ち、あやまった行いを避けるために、貪など三つの過ちを持たないことを誓います。
四 防心離過 貪等為宗 : 正に良薬を事とすることは形枯を療ぜんが為なり
食とは良薬なのであり、身体をやしない、正しい健康を得るために頂くのです。
五 為成道故 今受此食 : 成道の為の故に今この食を受く
今この食事を頂くのは、己の道を成し遂げるためです。
食事また、食べ物に対して、ここまで真摯に向き合ったことはこれまでありませんでしたが、私たちは常に命を頂いて生きているという事を認識して、食事の前には「いただきます」と気持ちを込めて言おうと思います。家族と食事をするときは、むしろ子供たちから私達に「いただきます」と言うように促されます。あらためて、ちゃんと育ってるなぁと感じたとこでした。
かずやコスメディア 東 利廣