2022.07.9 | コラム |
献体とは、亡くなった方の遺体を医学部や歯学部の学生の教育のために行われる解剖実習や医師の研修などに提供することで、医学の発展や医師の育成に貢献します。
献体を行うには、生前から大学や関連団体に登録しておく必要があり、登録には本人の意思に肉親が同意して、さらに最終的に献体として提供する際にも肉親の同意が必要になります。
そのため、献体を希望するのであれば、生前から家族や周りの方々に自分の考えを伝え、献体について十分理解をして頂くことが大切です。
ちなみに、献体登録をしたご遺体に対して行う解剖を「正常解剖」と言います。
大学側は、原則、死後48時間以内の遺体の引き取りを希望しており、一般的な通夜・葬儀を通常どおりに行い、出棺では大学側が用意した車にご遺体を載せ、火葬場ではなく大学へ移送されます。
献体されたご遺体は、解剖実習の後、大学側が火葬して遺骨にして遺族に返還されます。通常1~3年程かかるようです。
葬儀後、大切な故人の遺骨が自宅になくて寂しいと思われる方も多いかと思いますが、「献体」は医学に貢献する大変意義のある行為で、人の役に立ちたいと考える方には検討する価値があるのではないでしょうか。
かずやコスメディア 木野