2022.08.26 | コラム |
皆様は「魂入れ」という儀式をご存知でしょうか?
魂入れとは、お仏壇の中にあるご本尊に魂を宿らせるための儀式のことで、魂入れを行うことによって手を合わせる対象となります。仏壇に対して行うと思っている方が多いようですが、ご本尊に対して行うという考え方が正しいとされています。
今回は、「どのような時に行うのか」「どのようなものを準備するのか」などについてまとめてみましたので、ご紹介させていただきます。
■どのような時に行うのか
新しくお仏壇を購入した際に行います。その他にも、お引っ越しでお仏壇を移動させる際にも行うことがあります。その際には、移動する前に「魂抜き」を行う場合があります。
※寺院によって違いがありますので、事前に確認が必要です。
■日時・場所を決める
菩提寺に相談して日時と場所を決めます。場所は、お仏壇がある自宅で行うことが多いようですが、寺院で行う場合もあります。
■準備するもの
お布施の他に、赤いローソクやお花(生花)、お仏飯、お菓子、果物など、準備するものがいくつかありますので、事前に菩提寺に確認されるのがよろしいかと思います。
※赤いローソクは、おめでたい時に使用します。お仏壇を準備することは、おめでたいこととされています。
■各宗派の「魂入れ」の呼び名 ※地域や寺院によって異なります。
・日蓮宗
精入れ(しょういれ) 開眼供養(かいげんくよう)
・曹洞宗
開眼法要
・天台宗
開眼法要 仏壇開き
・真言宗
開眼供養
・臨済宗
開眼法要 お性根入れ(おしょうねいれ)
・浄土真宗本願寺派
入仏式
・真宗大谷派
御移徙(ごいし、おわたまし)
※浄土真宗では、魂を入れるという考え方を持たないので、入仏式や御移徙と呼ばれます。これは「ご本尊を迎えて仏法にふれる新たな生活が始まることを祝う」という儀式です。
地域や宗派、寺院等によって、呼び方や考え方は違いますので、ご不明な点等ございましたら、お気軽にご相談ください。
かずやコスメディア 竹森