2023.02.24 | コラム |
かずやコスメディアの竹森と申します。
前回は「魂入れ」についてお話をさせていただきましたが、今回は「魂抜き」についてお話をさせていただきます。
魂抜きとは、魂が宿っているご本尊から魂を抜く儀式のことです。
呼び名は閉眼供養やお精根ぬきなど地域や宗派、寺院等によって様々あります。
今回も「どのような時に行うのか」「どのようなものを準備するのか」などについてまとめてみましたので、ご紹介させていただきます。
■どのような時に行うのか
お仏壇を処分する際に行います。その他にも、新しいお仏壇に買い替える際やお引っ越しでお仏壇を移動させる際にも行います。
※寺院によって違いがありますので、事前に確認が必要です。
■日時・場所を決める
菩提寺に相談して日時と場所を決めます。場所は、お仏壇がある自宅で行うことが多いようですが、寺院で行う場合もあります。
■準備するもの
お布施の他に、お花(生花)、お仏飯、お菓子、果物など、準備するものがいくつかありますので、事前に菩提寺に確認されるのがよろしいかと思います。
■各宗派の「魂抜き」の呼び名 ※地域や寺院によって異なります。
・日蓮宗
精抜き(しょうぬき) 閉眼供養(へいげんくよう・へいがんくよう)
・曹洞宗
閉眼法要
・天台宗
閉眼法要
・真言宗
閉眼供養
・臨済宗
閉眼法要 お性根抜き(おしょうねぬき)
・浄土真宗
遷仏法要(せんぶつほうよう) 遷座法要(せんざほうよう)
浄土真宗では、魂が宿るという考え方を持たないので、遷仏法要や遷座法要と呼ばれます。
※地域や宗派、寺院等によって呼び方や考え方は違いますので、事前に菩提寺
に確認されるのがよろしいかと思います。
「魂抜きの儀式は必ず必要なの?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、「魂抜きの儀式には、ご先祖様への感謝の気持ちを伝えることができ、自分自身の気持ちを整理することができる」とも言われておりますので、お仏壇を処分、移動される際は魂抜きの儀式を行うことをお勧めいたします。
かずやコスメディア 竹森