2024.04.4 | コラム |
生け花を生業にした生え抜きの生娘
生絹を生業に生計を立てた。
生い立ちは生半可ではなかった。
生憎、生前は生まれてこのかた生涯を通して
生粋の生だった。
『生』にはこれだけの読み方があるのに対し『死』は『し』としか読めません。
死は絶対だが、生は対照的に色々な生き方が可能だという事かもしれません。
日本の漢字には本当に様々な読み方が存在し、数え方にも多くの助数詞が存在します。
それは日本人には読める文章や数え方でも
海外からは暗号としか思えない難解な読み方や理解できない数え方があります。
例えるなら数の数え方(助数詞)
1本の箸は1本 2本の箸は1膳
1枚の紙はホッチキスで留めると1部とアップグレードしだす。
拳銃は1丁、ナイフも1丁、豆腐は危なくないが1丁。パンツを1枚だけ着用している
状態はパンツ1丁。確かに丁は危ない!
ネズミは1匹、猫も1匹、犬は1匹でも訓練を受けて警察犬になれば1頭
牛も1頭、象も1頭、人が勝つことが出来ない動物は『頭』そして標本などになる蝶は
特別な存在になって『頭』、ホタルも1匹、おしりを光らせ人々を魅了する特別な存在になれば『1灯』となる
魚は生きているうちは1匹、料理されると1尾、なんだか悲しい変化…
そして人は1人、集まり力を持ったり、敬意を持たれると名(会員数〇〇名など)
そして、命の灯が終わると1体となる。
日本人でもすべてを理解している人の方が少ないのではないでしょうか。
そして同じ読み方で意味の変わる言葉 『棺』と『柩』
訓読みではどちらも『ひつぎ』と読みますが、
音読みでは棺=かん 柩=きゅうと読みます。
意味は同じの様で使われ方が違う2つの『ひつぎ』その違いは
棺【ご遺体を入れる前】
柩【ご遺体を入れた後】
わかりやすい例えとしたら、
納棺の儀【ご遺体を棺の中に納める儀式】
霊柩車 【ご遺体の納められている柩を火葬場まで運ぶための車】
葬儀会社では同じ霊柩車でも用途によって呼び方や表記を変えています。
病院や施設にお迎えに行って自宅や斎場に送る車を『搬送車』
葬儀場や自宅などから柩に納めて火葬場へ送る車は『霊柩車』
諸説あるようですが、土葬文化の頃、葬列を組んで『ひつぎ』を運ぶための『輿(こし)』
を担いで歩いたことから…これは私もよくわかりません
そして他の説としては、『柩』の中には『久』の文字がこめられています。
人は死してもその存在は永久。永久に故人を偲び共にいたいとの願いからきている。
個人的には後者の説推しです。
そして、最後にお伝えすることは、『ひつぎ』の漢字は『棺』と『柩』以外にも
漢字が存在するという事。そして私のパソコンではその漢字がない事…
興味のある方は本棚に眠っている漢字辞典でも調べてみてください。
ちょっと特殊過ぎてGoogle先生では教えてくれませんでした。
かずやコスメディア 東 政哉