2024.12.10 | コラム |
早いもので2024年が終わろうとしています。来年は巳年という事で、蛇に関してお話しさせてもらいます。
蛇と聞くと多くの方が「怖い」「気持ちが悪い」「毒を持っている」というイメージを想起するのではないでしょうか。なんとなく悪者としての印象が強い気がします。今回なんとか蛇へのネガティブなイメージを払拭できるように努めます。
蛇はその姿や生態から様々なご利益を授けてくれる存在として認知されています。例えば脱皮を繰り返すことから再生と成長を、長く餌を食べなくても生きながらえることから不老長寿を授けてくれるとか。日本においても蛇は水神として、豊穣の神として、さらには財運を司る神として神聖視されています。蛇革の財布を使うと金運向上の効果があるという話を聞いたこともあるでしょう。蛇の抜け殻が幸せを呼ぶという話もよく聞きますが、これは財運の神である弁財天の使いが蛇であることから来ています。日本神話において蛇は神様と深い関係にあるようです。こう聞くと、蛇のイメージがポジティブなものに変わってきたことでしょう。
実際日本では白蛇信仰が認められていて、熊本県阿蘇市にも白蛇神社があります。白蛇神社は商売繁盛や縁結びなどのご利益を授かれるとして全国的に存在します。来年は巳年でもありますので、初詣は蛇にまつわる神社を訪れてみるのもいいかもしれません。
世界でも蛇は利益の象徴とされてきました。例えば古代エジプトのツタンカーメンのマスクには蛇形の飾りが付いています。これは蛇が神性を持っており、王権の象徴とされていたからです。古代ギリシャでは蛇は生命力の象徴であり、医学や薬学の世界でまつられていました。現にWHOのマークも蛇が使われています。
ご利益に授かる!というわけではありませんが、私は蛇を数匹飼育しています。凶暴なイメージのある蛇も慣れてくれれば愛くるしい存在です。不老長寿を祈願して我が家の蛇の写真を掲載します。蛇の可愛さが伝わればと思います。
好き嫌いはあると思いますが蛇にも小さな命が宿っており、そしてご利益があるということをご理解いただけたかと存じます。とはいえ、野生の蛇は病原菌を保有していたり危害を加える可能性があります。見かけても決して捕まえるのではなく、そっとしておきましょう。マムシやヤマカガシのような毒蛇だと危険ですから。
かずやコスメディア 井上隆太朗