2021.08.31 | コラム |
さて、前回は「お葬式の準備」でご遺影写真の選び方についてのアドバイスが記載されました。今回は納骨壺についてお話をさせていただきます。
元来、日本では火葬ではなく、土葬の文化でした。しかし、明治時代あたりから火葬が中心となり現在に至ってはほぼ、100%近く火葬へと移り変わりました。その為、お墓から納骨堂といったご先祖様のお骨を安置する場所が広がっています。最近では海洋葬や樹木葬、散骨などもそうですね。ここではこの話は省略致します。
骨壷の話にもどります。
当初は素焼(絵などの装飾がない)陶器の骨壷が一般的だったようです。しかし近年、多種多様な骨壷が出てきました。
同じ陶器でも九谷焼や有田焼、模様や柄もの、写真をプリントしたものや名前彫りなど・・・。また、サイズも大きいサイズから分骨用の小さいサイズまで様々。最近では手元供養としてペンダントに納めたり、固めて宝石にする事もできるように進化してきています。
しかし、最も肝心な事は「故人様を想う気持ち」が大切だということ。
できれば、どのお骨壺に誰が入ってらっしゃるか分かるようにしておきたいですね。そういう意味でも骨壷の表面に名前彫ったりするオプションを利用したり、故人様のイメージに合った柄物を選んでみたり、故人様を想う気持ちを大切に選ばれるのがよろしいかと思います。
そして、分骨する場合は決して粗末にならない様にご供養し、先々の事も考えておく事です。孫、ひ孫その後の方々たちが困らない様にお願い致します。
最後にお寺様や納骨堂によって、骨壷のサイズや素材に規制されているところもあります。大理石の骨壷は断られたり、小さいサイズでなければ納められなかったり、骨壺の状態では入れなくお骨を袋に移されて納められるところもありますので事前に確認されておく事をお勧めします。
かずやコスメディア 田中英