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2021.12.22コラム

いつも大変お世話になっております。今週のコラム担当のかずやコスメディア木野でございます。本年も残すところあと10日ばかりとなりました、新年が明けると多くの方が神社に初詣に参られますが、今週のコラムはその神社にまつわる葬儀の際の神棚封じについて探ってみたいと思います。

 

葬儀の際の神棚封じとは?

 家族に不幸があった際に、家の中の神棚を封じることです。神棚に白い半紙を貼り付け、忌中(家族が亡くなって四十九日までの間)は参拝やお供えを避けます。日本古来の宗教である神道では、仏教と異なり、『死』を穢れ(けがれ)ととらえます。信仰している宗教が他にあったとしても、神棚がある家は、神様と『死』を近づけることを避けるために神棚封じを行います。

 

葬儀の際の神棚封じの方法

 神棚封じを行う人は、本来穢れが及んでいる遺族ではなく、第三者(他人)が行うのが良いとされています。弊社では担当スタッフが、自宅に故人様を安置した後に神棚を封じております。また、病院などから直接斎場にご安置を希望された場合は、葬儀後、自宅に後飾り壇を設置に行った際に神棚を封じております。お米や酒、榊、お供え物などは下げていただいて結構です。

 

そもそも神道における穢れとはなんでしょうか?

不浄なものや不潔なものを連想させますが、本来神道の穢れはそういった意味ではありません。穢れとは『気が枯れている』という意味です。気には生命力や精神的なエネルギーなどを含み、死は生命力が完全に無くなった穢れの状態ということになります。

 

突然大切なご家族様を亡くされて落ち込む状態も、気の枯れた状態ということとなり、このような時には、一度神様と距離を置いて、自分の状態が正常に戻ってから、日常通りお参りすべきとして、神棚封じを行うという考え方です。

 

葬儀の際の神棚封じはいつまで行うべきか?

 基本的には忌明けまでとなります。神道では50日間、仏教では49日間です。

この期間が終わったら半紙を外して、お供え等も戻します。

 

ここに記した神棚封じについては、それぞれの地域や神社、そして何よりも家庭の習わしによってもその作法や考え方は異なります。困った際には、弊社担当スタッフがご相談事にお応えできるかと思われます。お気軽にお尋ねください。

 

それでは皆様、素敵なクリスマスそして新年をお迎えください、今年も一年ありがとうございました。

かずやコスメディア 木野


2021.12.15コラム

近年の「終活」という言葉を幾度となく聞くようになりました。
「終活」とは、「人生の終わりのための活動」の略です。
人生の総括を行い、人生の最期を迎えるにあたっていろいろな準備を行うことを意味する言葉です。

自分が健やかな気持ちで過ごすため、自分が充実した人生を送るために老後生活の不安を解消し、いきいきとしたセカンドステージを送ることこそが「終活」の真の目的と思います。

そのために心配事、例えば介護、相続、保険、お墓、お葬式などを事前に考え準備して自分の死後、「家族に迷惑をかけたくないから」、「残された家族の負担を軽くしてあげたい」、「いざという時に家族が困らないようにしたい」という気持ちで取り組まれておられます。

 

取り組む過程の中で、日頃では先延ばしになっていた話を「終活」の名のもとに場を持つことができ、込み入った話も可能となる場合が多くなってきました。

 

その終活の集大成の一部が「エンディングノート」といえるでしょう。
今回のコラムでは、そのエンディングノートを作製する際に重要となるポイントを数点あげてみます。

身の回りのモノの整理とデジタル終活

今のうちにできるだけ物を減らす「断捨離」をするとともに、残っているものについても、処理や処分が必要なものについては、どのように処分するかを明確に記しておくと、家族の負担は軽くなりますし、この時期に毎年行う大掃除もかなり楽になり日々快適に過ごせるようになりますね。

忘れてならないのは「デジタル終活」です。
耳慣れない言葉かもしれませんが、パソコンやスマートフォンなどに保存している各種データ、例えばアドレス帳に登録された個人情報、写真や動画、ネットバンク・オンライントレード・クレジットカードなどの取引情報など、デジタルデータにはさまざまなものがあります。
このデータを生前に整理することも忘れてはいけません。

特にデジタルデータのうち、ご家族に残したいデータがある方はデータを集約しその在りかを伝えておくことが大切です。今は携帯の中に一番大切な家族や親友の写真があることが多いですし、これからそういう方々が増えていくのは間違いありませんので、デジタル終活は終活としてだけではなく、日頃からしっかりしておきたいものです。

財産の整理や相続の準備

実際の困りごととして多いのが「入っていた保険が分からない」「印鑑や通帳がみつからない」「暗証番号やID・パスワードがわからない」など必要な情報が不足しているケースです。
そのほか死後はさまざまな手続きが必要です。健康保険や年金の資格喪失届や生命保険の申請、クレジットカードなどの解約、公共料金の名義変更など情報や書面が見つからないと困ることになります。

葬儀や墓などの準備

人生の終わり方を自分で決めたいという方は、葬儀や死後の希望を伝えておく、あるいは書き記しておきましょう。

お勧めは葬儀社に「事前相談」を依頼し、いろんなアドバイスを受けることです。葬儀費用の見積もりも取っておくとかなり安心される方が多いです。

「銀行預金が凍結されて葬儀代を工面するのが大変だった」という困りごとも多いので、当座の出費に備え現金を準備しておくことも必要かもしれません。

こういったことを踏まえ、家族の負担を軽くするための終活を進めていくうえで便利なのが「エンディングノート」です。
エンディングノートは、家族などに伝えておきたい情報や希望を書き記しておくノートです。
遺言書と違って法的な効力はなく、あくまでも家族が手続きを進めるうえで参考となるものです。
書き記す代表的な項目を以下に挙げます。

(1)自分のこと
・本籍、生年月日、経歴または家系図など
・健康保険証、年金手帳・証書、保険証券、パスポート、マイナンバーカードといった重要な書類などの保管場所

(2)交友関係
・親しい親戚や友人の連絡先 など

(3)身の回りに関すること
・家族・親戚・友人へ遺すもの
・処分するもの・データ など

(4)資産に関すること
・預貯金(銀行名・支店名・口座番号)、不動産、有価証券
・人から借りている、または貸しているお金など

(5)葬儀・お墓に関すること
・遺影写真や骨壺、お柩の中に入れてほしいものなど
・葬儀の形式と予算
・菩提寺や希望する埋葬方法、墓地など

(6)医療や介護のこと
・かかりつけの医者
・延命措置や終末期医療に関する希望 など

・検体、臓器提供など

 

最後に「エンディングノート」は元気なうちに記録して、定期的に見直して更新していくことをお勧めします。心境の変化や思い出したこと、修正したり追加したり・・・そして、家族にわかるように保管場所を決めておきましょう。特に年末年始のこの時期が一年を振り返るには良い時期でもありますし、前向きにエンディングノートの再確認を行う最適な季節の一つであると思います。

 

このコラムを読まれて、「エンディングノート」を作ってみようと思った方は無料で差し上げております。各斎場の見学会や勉強会などでも配布しておりますので、お気軽にお尋ねください。

 

かずやコスメディア本部事務所 0968-73-3420

または、ホームページからお問い合わせ下さい。

 

かずやコスメディア  田中英太郎


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